第8回加齢皮膚医学研究会、第60回日本皮膚科学会高知地方会
片山一朗教授
会長:佐野栄紀 高知大学皮膚科教授
会場:高知 総合安心センター、新阪急ホテル
会期:2012年7月6~7日
佐野栄紀高知大皮膚科教授が会長を務められた上記2学会に参加した。高知地方会は前任の小玉肇先生が岡山大学出身であり、高知県の先生以外に益田俊樹先生など岡山から出席された先生もおられた。9題中3題が開業の先生からの発表であり、それぞれが素晴らしい内容で、活発な討論とともに盛会であった。高知県西部ではイノシシの生肉を食べることがあり、腫瘤形成を生じたマンソン孤虫症の症例報告は興味深く拝聴した。佐野先生からは高知県は東西に広く、すべての地域を常勤医でカバーすることは困難で、医局の先生がそれぞれ数時間かけて診療に行かれると聞いていたが、発表された幡多県民病院は2人体制(?)で頑張られているとのことで、貴重な症例を詳細に検討された努力に敬意を表したい。
懇親会後佐野先生のご好意で2次会場に席を移し、樽谷先生など同門の先生や花房先生、地元土佐高校出身の久米先生も交え、夜遅くまで臨床、研究、ワインの話で盛り上がった。
2日目は最後のシメで御馳走になったシジミラーメンの御陰で非常に快調で、市橋先生の「皮膚科医が果たすアンチエージング医学・医療」の講演を拝聴した後、龍馬空港に向かった。加齢皮膚医学研究会は退官された先生方もたくさん出席されており、世代を超えた討論ができるユニークな研究会で、興味ある方はぜひ出席されればと思う。また佐野先生が高知大学に赴任され、早くも5年が経過するが、シャッター通りとは縁遠い、子供から元気な高齢者まで人波で溢れる夜の高知の街で「医大の先生」の名前で通用する程有名になっておられ、心強い限りであった。お世話になった高知大学皮膚科と同門の先生に改めてお礼を申し上げる。
2012年7月6~7日 in 高知
平成24(2012)年7月10日掲載