教室関係コラム

2015.02.05

新宿新都心皮膚研究会—三橋善比古先生を偲んで—

新宿新都心皮膚研究会 —三橋善比古先生を偲んで−
2015年2月1日(日)
ハイアットリージェンシー東京

大阪大学大学院医学系研究科
情報統合医学皮膚科学
教授 片山一朗

 昨年10月18日、逝去された三橋善比古先生を偲ぶ会が東京で開催され、列席した。開会の辞で東京医大の坪井良治教授が「本来であれば来年の退官の時期に合わせて用意してきた業績集を1年早く、追悼集として出版せざるを得なくなったのは痛恨の極み」と言われたが、本当に彼の早すぎる逝去は無念である。私の思いは既に昨年のエッセイに書かせて頂いたので、本稿は当日の記録集として残すことにとどめさせて頂く。当日のプログラム、彼がチューリッヒ大学皮膚科に留学された当時、同僚として研鑽されたフライブルク大学教授のLeena Bruckner-Tuderman教授の追悼文は添付ファイルに残させて頂く。

 私自身は当日、彼と過ごした日や、熱い議論を行った時代を振り返り、彼の思い出を話をさせて頂いた。最後に北大寮歌「都ぞ弥生」で彼との暫くの間のお別れとしたい。
(110回日本皮膚科学会総会 大阪にて)

都ぞ弥生の雲紫に
花の香漂う宴遊(うたげ)の莚(むしろ)
尽きせぬ奢(おごり)に濃き紅や
その春暮れては移ろう色の
夢こそ一時青き繁みに
燃えなん我胸想(おもい)を載せて
星影冴(さや)かに光れる北を
人の世の 清き国ぞとあこがれぬ

Leena Bruckner-Tuderman教授と三橋先生(2003年)

大阪大学大学院医学系研究科教授 片山一朗
平成27(2015)年2月5日掲載

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