教室関係コラム

2013.06.26

口腔アレルギー症候群

大学院生コラム

小野慧美

 平成22年度卒業、24年入局の小野慧美です。初期研修の1年目を大阪府立急性期総合医療センターで、2年目を大阪大学で研修し、3年目に大阪大学皮膚科に入局させていただきました。研修医2年目にも皮膚科を選択していたので、入局後からあわせて1年半病棟を担当していました。
 私は、皮膚科の分野の中でもアレルギーに興味があり、また学生のころからぼんやりと留学にも興味があったので、病棟を担当している時から大学院への進学を考えていました。ですが、皮膚科医として診断力や治療の選択などまだまだな私が、臨床を離れて研究に入ることには不安がありました。同期で入局されている先生の中では、3年目を外の病院で研修され、週何回とバリバリ外来をこなしている先生もおられたので、皮膚科医として4年目から研究をすることにとても悩みました。また、大学院の試験が英語の試験!!だというのもネックでしたが、なんとか合格し、今年から大学院に進学させていただくこととなりました。
 大学院に入るからといって臨床から全く離れるわけではなく、外勤として一般外来も週2回こなし、また私の研究のテーマとして、口腔アレルギー症候群があり、月1回ですが、大学でプリックテスト外来もさせていただき、臨床でも充実した日々を送らせていただいています。
 研究については、果物や、野菜などを食べると口がイガイガしたり違和感がでたりするような病気(口腔アレルギー症候群)についてELISA、免疫ブロット法などの検査をして、この病気の病態解明や、自然史などの解明をしていき、治療につなげていければと考えています。ほかにも、汗に関する研究などもさせていただくことになっています。
 私はO型で大雑把なところがあるため、手技などに苦戦していますが、周りの先生方に助けていただき、日々楽しく研究しています。研究では実際に果物を使うので、週1回美味しい果物が食べれるのも楽しみの1つです♪
 まだまだ臨床も研究も一人前にはほど遠いですが、今後とも頑張っていきたいと思います!!

平成25(2013)年6月26日掲載

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